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歩行器とは?種類・選び方・介護保険レンタルまでわかる完全ガイド

  • GLOBIZ WELLNESS
  • 7月29日
  • 読了時間: 9分

「最近、母の歩くスピードが遅くなった気がする」

「杖を使っているけれど、ふらつくことが増えてきた」

「転ぶのが怖くて、外に出るのがおっくうになってきた」


こうした変化は、ある日突然やってくるものではありません。少しずつ、静かに進んでいきます。だからこそ、「まだ大丈夫」と「そろそろ何か必要かもしれない」の間で、多くのご本人やご家族が迷われます。


その迷いに対する答えのひとつが、歩行器です。


歩行器は、体重を預けながら歩くことができる歩行補助具です。うまく取り入れれば、転倒への不安を減らしながら、「自分の足で歩く」ことを続けやすくなります一方で、歩行器にはたくさんの種類があり、シルバーカーとの違いも分かりにくいため、「結局、何をどう選べばいいの?」と感じる方が少なくありません。


そこで本記事では、はじめて歩行器を検討する方に向けて、次の内容をまとめて解説します。

読み終えるころには、ご本人やご家族の状況に合った歩行器を選ぶための道筋が見えているはずです。「何から考えればいいか分からない」という方こそ、上から順に読み進めてみてください。


1.歩行器とは?「杖では不安、車椅子はまだ早い」人のための道具



フレームに両手で体を預けながら進むことで足腰への負担を減らし、転倒リスクの軽減が期待できます。杖より支える力が強く、車椅子のように「座って移動する」わけではないため、「自分の足で歩き続けたい」という気持ちに寄り添える道具です。




つまり歩行器は、「杖では支えが足りない。でも、まだ自分の足で歩きたい」という段階の方のための道具です。

 ↓ ぜひチェックを付けてみてください


歩行を支える道具を早めに取り入れることは活動量の維持につながり、結果として体力の低下を緩やかにすることが期待できます。


「まだ早いかな」と思う段階こそ、実は選択肢を一番広く持てるタイミングです。


2.歩行器のメリットと、避けて通れないデメリット

✅両手で体重を預けられるため、杖よりも安定して歩ける

✅転倒への不安が減ることで、外出や活動を続けやすくなる

✅「歩く」こと自体を続けられるため、体力や筋力の維持が期待できる

✅ご家族にとっても、転倒の心配が減るという安心につながる

✅両手がふさがるため、荷物を持ちながらの歩行には向かない(カゴ付きの歩行車で補えます)

✅ある程度の大きさがあり、狭い通路や段差、人混みでは扱いにくいことがある

✅体に合っていないものを使うと、姿勢の崩れや転倒につながるおそれがある

✅「支えられること」に頼りすぎると、本人の筋力を使う機会が減る場合がある

3.歩行器の種類一覧|定番4タイプ+新しい選択肢


それぞれ支える強さや使いやすい場面が違うため、まずは全体像を表で確認しましょう。

4本脚のフレームを両手で持ち上げて前に置き、一歩ずつ進むタイプです。車輪がないぶん、体重をかけたときの安定感に優れています。持ち上げる腕力が必要なため、主に屋内やリハビリの場面で使われます。


歩行器全体を持ち上げる必要がなく、自然な歩行リズムを保ちやすいのが特徴。腕の力に自信はないけれど、歩行のリズムはまだ保てるという方に向いています。

持ち上げる動作が不要なので、腕の力が弱い方やリハビリを始めたばかりの方にも使いやすい形です。前輪だけキャスター、後輪はストッパー付き、というモデルも多くあります。

座面や収納カゴが付いた製品も多く、買い物の荷物を入れたり、疲れたら座って休憩したりできます。「行動範囲を広げたい」という方に向いています。


坂道での押す力のアシストや下り坂での自動減速、体に装着して足の振り出しを支えるタイプなど、従来の歩行器にはなかった機能を持つ製品が増えています。


各タイプの詳しい構造や使い方の違いは、こちらの記事で解説しています。

4.シルバーカーとの違いは「体重を支えられるかどうか」




違いを一言でいうと、体重を預けて支えられるのが歩行器、荷物を運ぶ手助けをするのがシルバーカーです。


✅歩行器:体の前や左右で体重を支える構造。歩行が不安定な方のための福祉用具

✅シルバーカー:自力で歩ける方が、荷物運びや途中の休憩のために使う手押し車


歩行器は介護保険レンタルの対象ですが、シルバーカーは「体重を支える構造」という要件を満たさないため、対象外とされています。


注意したいのは、歩行にふらつきがある方がシルバーカーを使うケースです。体を預けた際に支えきれず、かえって転倒につながるおそれがあります。どちらが合うかは身体の状態によって変わるため、迷ったらケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談してみてください。


より詳しい比較と「どちらを選ぶべきか」の判断基準は、こちらの記事で解説しています。


【内部リンク:シルバーカーと歩行器の違い(統合記事)】

5.高齢者向け歩行器の選び方|3つの基準

次の3つの基準で絞り込んでいきましょう。


腕の力があり、しっかり体重を預けたい → 固定型

持ち上げる動作がつらい → キャスター付き

比較的歩けるが、長い距離や屋外が不安 → 歩行車


身体状態の見極めは、自己判断が難しい部分です。要支援・要介護認定を受けている方は、ケアマネジャーに相談すると状態に合ったタイプを提案してもらえます。


✅屋内:小回りの利くコンパクトなタイプ。固定型・交互型・キャスター付きが中心


✅屋外:段差や坂に対応できる、ブレーキ付きの歩行車が中心


「家の中では固定型、外出時は歩行車」のように使い分けるケースも少なくありません。


グリップの高さは、腕を自然に下ろしたときの手首の位置あたりが目安とされています。ただし最適な高さは姿勢や身体状況によって変わるため、介護保険レンタルであれば福祉用具専門相談員が体に合わせて調整してくれます。必ずご本人が実際に使い、確かめてから決めましょう。


また、毎日使う道具だからこそ、デザインも軽視できないポイントです。気に入った色や形の歩行器は外出のモチベーションにつながります。デザイン性の高い歩行器は、こちらの記事で紹介しています。


【内部リンク:歩行器 おしゃれ】

6.おすすめの歩行器5選|タイプ別の定番モデル

いずれも介護の現場や通販サイトで広く使われている定番モデルです。


※仕様・価格は変更される場合があります。最新の情報は各メーカー・販売店でご確認ください。



7. 新しい選択肢 | 装着型の歩行支援ロボット「WIM S」

装着型の歩行支援ロボット「WIM S」は、腰に装着して足の振り出しをアシストする約1.6kgの軽量ロボットです。歩行器と違って両手がふさがらないため、日常の動作を保ちながら歩行をサポートできるのが特徴です。


「歩行器を使うほどではないけれど、歩きに不安が出てきた」という段階の方や、歩く力そのものを維持したい方には、こうした選択肢も検討する価値があります。無料体験も用意されているので、まずは試してみるのがおすすめです。


高齢者向けのおすすめ歩行器は、こちらの記事でさらに詳しく比較しています。

【内部リンク:歩行器 高齢者 おすすめ】

 8. 歩行器選びでよくある3つの失敗

同じつまずきを避けるだけで、歩行器選びの成功率は大きく上がります。

「早く用意してあげたい」という思いから、ご本人が試さないまま購入してしまうケースです。高さや重さが合わず、結局使われなくなってしまうことも少なくありません。

歩行が不安定な方に、見た目の似ているシルバーカーを用意してしまうケースです。体重を預けた拍子にバランスを崩し、ヒヤリとすることがあります。


屋外向けの歩行車を屋内でも使おうとして小回りが利かなかったり、逆に室内用だけで外出が不便になったりするケースです。

 9. 歩行器は介護保険でレンタルできる



歩行器は、介護保険の「福祉用具貸与」の対象です。要介護認定を受けていれば、月々のレンタル料のうち1〜3割(所得に応じて変わります)の自己負担で利用できます。

手すり・スロープ・杖と並んで、早い段階から使える福祉用具に位置づけられています。車椅子や介護ベッドが原則として要介護2以上を対象とするのに比べ、介護保険を活用しやすい種目といえます。


利用の流れはシンプルです。


レンタルには「専門家のフォローを受けられる」という大きなメリットもあります。納品時の高さ調整はもちろん、定期的な点検やメンテナンス、身体状況が変わったときの機種変更にも対応してもらえます。


なお2024年度からは、歩行器(歩行車を除く)についてレンタルと購入を選べる仕組みも始まっています。長く使うことが見込まれる場合は、購入も含めてケアマネジャーに相談してみてください。


また、電動アシストタイプや歩行支援ロボットにも、メーカーによるレンタルや無料体験を用意している製品があります。「いきなり購入するのは不安」という方は、まず試せる選択肢から検討するのがおすすめです。


介護保険レンタルの詳しい手続き・費用・借りられる歩行器の種類は、こちらの記事で解説しています。


【内部リンク:歩行器 レンタル】

10.リハビリで使う歩行器 | 回復の段階で役割が変わる


入院中や退院直後は安定感の高い固定型から始め、回復に合わせてキャスター付きや歩行車へ移行していく——このように、回復の段階に応じて歩行器を切り替えていくのが一般的な考え方です。


どのタイミングでどのタイプに移るかは、理学療法士などの専門職が身体状況を見ながら判断します。自己判断で先のステップに進むと転倒のリスクが高まるため、必ず専門職と相談しながら進めてください。


リハビリでの歩行器の活用方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。


11.歩行器を安全に使うための注意点


次の点に注意してください。

✅ 体に合わせて高さを調整する(合わない高さは姿勢の崩れのもと)

✅ ブレーキの利きを定期的に確認する(歩行車の場合)

✅ 段差・敷居・電気コードなど、家の中の障害物を減らす

✅ 滑りやすいスリッパや履物を避ける

✅ 濡れた床や砂利道など、路面の状態に気を配る


また、「歩行器があるから大丈夫」と無理をしないことも大切です。体調が優れない日は歩行を控える、長距離の外出には付き添いをつける、といった判断も安全のうちです。


不安があるときは、福祉用具専門相談員やケアマネジャーに使い方を確認してもらいましょう。介護保険レンタルであれば、定期的な点検やメンテナンスを受けられるのも安心につながります。

12.歩行器に関するよくある質問(FAQ)

まとめ | 迷ったら専門職に相談を

最後に、本記事の要約を整理します。



歩行器選びに、全員に共通する「正解」はありません。身体の状態も住まいの環境も、一人ひとり違うからです。だからこそ、ケアマネジャー・福祉用具専門相談員・理学療法士といった専門職の力を借りながら、実際に試して選ぶことをおすすめします。


自分の足で歩き続けられる時間を、道具の力で少しでも長く。本記事がその第一歩になれば幸いです。



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