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高齢者向けの杖の選び方|使い始める目安・種類・長さ・安全な使い方まで解説

  • GLOBIZ WELLNESS
  • 2 時間前
  • 読了時間: 17分

歩くときのふらつきが増えたり、外出時に壁や家族の腕を頼ることが多くなったりすると、「そろそろ杖が必要なのでは」と考えるようになりますよね。


ご本人だけでなく、ご家族が杖を探しているケースも多いのではないでしょうか。


高齢者向けの杖は、ご本人の歩き方や身体状態によって選ぶものが変わってきます。軽さや人気だけで選べばよいものではありません。


杖選びで最初に確認したいのは、「片手の支えで安全に歩けるか」「どの程度、身体を支える必要があるか」「どこで使うか」の3点です。


場合によっては杖以外の補助具を検討したほうがよいこともあります。


この記事では、杖を使い始める目安、主な種類、選び方、長さや持ち方、安全に使うための注意点までまとめて解説します。本人やご家族に合う選択肢を考えるための入口としてお役立てください。



【注意】

杖が適しているかどうかは、歩き方、筋力、痛み、姿勢、手の状態、住環境などによって変わります。この記事だけで使用の可否を判断せず、初めて使う場合や転倒・急な身体変化がある場合は、医師、理学療法士、ケアマネジャー、福祉用具専門相談員などへ相談してください。


高齢者向けの杖は「片手の支えで足りるか」から考える

片手の支えで歩けるかを基準に杖や歩行器を検討する図

高齢者向けの杖を選ぶときは、商品を見比べる前に、片手で使う杖の支えで安全に歩ける状態かを確認することが大切です。杖は床に接地させることで身体を支える範囲を広げ、歩行中のバランスを補ったり、脚にかかる負担の一部を減らしたりする目的で使われます。


杖はバランスや脚への負担を補う道具

杖が役立ちやすいのは、片側の脚に痛みや弱さがある場合、歩行時のふらつきを軽く補いたい場合、外出への不安を減らしたい場合などです。杖を使うことで支持する場所が一つ増えるため、姿勢を保ちやすくなることがあります。


一般的なT字杖は、自分で歩ける人がバランスや脚への負担を補うために使うもので、全体重を預け続けることを前提とした用具ではありません。


脚を持ち上げる動作そのものを代行したり、強いふらつきを必ず防いだりするものではありません。身体状態に合わない種類や長さの杖では十分な支えを得られず、姿勢が崩れたり、手首や肩に負担がかかったりすることもあります。


両手の支えが必要なら、杖以外も検討する

次のような状態では、一本杖や多点杖の商品を先に選ぶのではなく、医療・リハビリの専門職や福祉用具専門相談員へ相談したほうが安全です。


  • 杖を持っても強くふらつく、または繰り返し転倒している

  • 家具や壁を両手でつかまないと移動できない

  • 立ち上がりや方向転換のたびに大きくバランスを崩す

  • 杖へ強く体重を預けないと一歩を出せない

  • 手の痛みや握力低下、認知機能の変化などで杖を安全に操作しにくい


片手の杖では支えが足りない場合、両手で操作する歩行器や、介助を含む別の方法が適している可能性があります。


杖を使い始めるかどうかを検討する4つの目安

杖の使用を検討する4つの目安を示した図

「何歳になったら杖を使う」という一律の基準はありません。年齢ではなく、歩き方や生活の変化から必要性を考えます。次の変化が見られたら、杖を含む歩行補助具について相談する一つのタイミングです。


つまずきやふらつきが増えた

何もない場所でつまずく、方向転換でよろける、外出時に家族の腕や壁を頼ることが増えた場合は、歩行の安定性が落ちている可能性があります。ただし、杖を持てば転倒しなくなるとは限りません。いつ、どの場所で、どのように不安定になるのかを確認したうえで、必要な支え方を選びます。


歩く速さや歩幅が以前より小さくなった

一緒に歩く人から遅れるようになった、横断歩道を渡り切るのが不安になった、歩幅が小さくなったといった変化も、歩行機能を見直すきっかけになります。歩行速度の低下だけで直ちに杖が必要とは限らないため、痛み、息切れ、ふらつき、左右差などもあわせて確認しましょう。


脚の痛みや左右差があり、片側への負担を減らしたい

膝や股関節などに痛みがあり、医師や理学療法士から杖の使用を勧められた場合は、脚への荷重を一部補う目的で使います。痛みの原因が分からないまま自己流で歩き方を変えると、かえって別の部位へ負担が移ることもあるため、長引く痛みや急な悪化がある場合は先に受診してください。


歩くことへの不安から外出を避けるようになった

転倒への不安が強くなると、外出や家の中での移動を控え、活動量が下がることがあります。杖が安心材料になる場合はありますが、実際の転倒リスクと「転ぶのが怖い」という気持ちは分けて考える必要があります。環境整備や靴の見直し、運動・リハビリなども含めて対策を考えます。


急に歩けなくなった場合は、杖を選ぶ前に医療対応を優先する

急に片方の手足へ力が入らなくなった、ろれつが回らない、言葉が出ない、突然立てない・歩けない、経験したことのない激しい頭痛がするといった症状は、脳卒中の可能性があります。日本脳卒中協会は、このような症状が突然起きた場合は救急車を呼ぶよう案内しています。



【注意】

「杖を買って様子を見る」のではなく、119番通報を含む速やかな医療対応を優先してください。症状が一度おさまった場合も、医療機関への相談が必要です。


高齢者が日常の歩行補助として検討する杖は主に3つ

一本杖・多点杖・2本杖の違いを比較した図

高齢者が日常の歩行を補うために検討する主な選択肢は、一本杖、多点杖、2本杖の3つです。一本杖と多点杖は1本の杖を片手で使いますが、床に接地する点の数が異なります。2本杖は左右の手に1本ずつ持って使います。必要な支え方、使用場所、両手で操作できるかを確認したうえで選びましょう。

種類

主な特徴

向いている人

確認したい点

一本杖(T字杖)

軽く、片手で扱いやすい

軽いふらつきや片脚への負担を補いたい人

強いふらつきには支えが不足する

多点杖

接地部が3点・4点などに分かれる

平坦な場所で安定性を補いたい人

段差や凹凸面では置き方に注意が必要

2本杖・歩行補助用ウォーキングポール

左右の手に1本ずつ持って使う

両手で操作でき、歩行のリズムや姿勢を補いたい人

運動用・登山用ポールとは目的が異なる


一本杖(T字杖)

一本杖は、杖先の1点を床につけて片手で使う杖です。その代表的な形がT字杖で、高齢者向けの歩行用杖として広く使われています。軽く扱いやすいため、軽いふらつきや片側の脚への負担を補う用途に向いています。伸縮式や折りたたみ式など選択肢が多い一方、より強く身体を支える必要がある人には十分でない場合があります。


多点杖

多点杖は、杖先が3点または4点などに分かれています。一本杖より接地する範囲が広く、平坦な床では、杖をついたときの安定を得やすい特徴があります。一方、段差や凹凸面、傾斜では複数の杖先を均等に接地させにくく、平坦な床と同じようには使えないことがあります。使用場所に合う構造かを確認することが大切です。


「接地点が多いほど、どこでも安全」とは限りません。屋内外のどちらで使うか、ベースの広さ、固定式か可動式かなどを確認して選びます。


2本杖・歩行補助用ウォーキングポール

2本杖は、左右の手に1本ずつ杖を持って歩く方法です。身体を支える範囲を広げたり、腕と脚を動かすリズムをつくったりする目的で使われます。


一方、ウォーキングポールには、歩行を補助する製品だけでなく、運動やトレーニングを目的とした製品もあります。外見が似ていても、グリップや杖先、身体の支え方が異なるため、「2本で使う」という理由だけで同じものとは判断できません。


転倒への不安や身体を支える目的で使用する場合は、運動用のポールではなく、本人の身体状態に対応した歩行補助用の製品を選び、必要に応じて専門職へ相談しましょう。


なお、前腕でも身体を支えるロフストランドクラッチや、けが・手術後などに使う松葉杖も歩行補助用の杖に含まれます。ただし、高齢者の日常用として一般的に選ぶT字杖や多点杖とは、必要となる身体状態や使い方が異なります。使用する場合は、医師や理学療法士などの指示を受けて選ぶことが基本です。


伸縮式・折りたたみ式は「支え方」ではなく構造の違い

伸縮式は長さを段階的に調整でき、折りたたみ式は使わないときに小さく収納できます。これらは「T字杖か多点杖か」といった支え方の分類とは別の軸です。たとえば、T字杖にも伸縮式・折りたたみ式があり、多点杖にも高さを調整できる製品があります。


高齢者向けの杖を選ぶときに見ておきたい7つのポイント

身体に必要な支え方を決めたら、使用場所、長さ、握りやすさなどを確認します。便利な機能や見た目だけで先に選ばず、次の順に比較しましょう。


1.身体に必要な支えの強さ

最初に確認するのは、片手の軽い支えで歩けるか、より強く身体を支える必要があるかです。軽いふらつきならT字杖が候補になりますが、立位を保つこと自体が難しい、杖へ強く体重を預ける必要があるといった場合は、別の補助具が適している可能性があります。


2.屋内・屋外など使用する場所

室内の平坦な床、舗装された道路、段差、坂道、砂利道など、使用する場所によって杖先に求められる条件が変わります。屋内では安定しやすい多点杖でも、屋外の凹凸面では使いにくいことがあります。公共交通機関や車を使う人は、取り回しや収納性も確認します。


3.本人に合う長さへ調整できるか

杖には長さが固定されたものと、段階的に調整できるものがあります。商品を選ぶときは、本人に必要な長さが製品の調整範囲に含まれているかを確認します。対応身長は目安であり、姿勢や普段履く靴によって必要な長さは変わります。


対応身長の表示だけで決めず、可能であれば実物を試し、本人に合う長さへ調整できるかを確認しましょう。実際の長さの合わせ方は、後の「杖を安全に使い始める前に知っておきたい3つのこと」で解説します。


4.グリップの握りやすさ

グリップの太さや形が手に合わないと、手のひらや手首へ負担が集中します。握力が弱い人、手指に変形や痛みがある人は、手のひら全体で支えやすい形状や、左右専用のグリップも候補になります。試すときは、立って数歩歩くだけでなく、しばらく握った際の痛みや滑りも確認しましょう。


5.本人が扱える重さと製品の安全性

軽い杖は持ち運びや置き直しがしやすい一方、軽いほど本人に合うとは限りません。歩くたびに無理なく持ち上げられるか、グリップや支柱にぐらつきがないか、交換用の杖先ゴムを入手できるかを確認しましょう。


メーカーが最大使用者体重や耐荷重を公表している商品では、その範囲も確認します。ただし、一般的なT字杖は、全体重を預け続けるための用具ではありません。杖へ強く身体を預けなければ歩けない場合は、数値だけで商品を選ばず、必要な支え方を専門職へ相談してください。


6.伸縮・折りたたみ・自立などの付加機能

伸縮式や折りたたみ式、自立しやすい杖先、ストラップなどは便利ですが、身体への適合より先に選ぶものではありません。特に通販で見かける「自立式4点杖」は、手を離したときに立ちやすい機能と、歩行中に身体を多点で支える機能が混同されている場合があります。


7.本人が使い続けやすいデザイン

毎日使い続けるには、本人が抵抗なく持てる色やデザインも重要です。身体に合う候補を絞ったうえで、本人が使いたいと思えるものを選びましょう。


ここまでの条件をもとに具体的な商品を比較したい方は、〈高齢者におすすめの杖6選〉をご覧ください。小柄な方、長い杖が必要な方、軽さや折りたたみ機能を重視する方など、目的別に商品を紹介しています。



杖を安全に使い始める前に知っておきたい3つのこと


杖の長さを合わせる基本的な方法を示した図

適切な杖を選んでも、長さや持つ手、歩く順番が合っていなければ十分な支えを得られません。ここでは一般的な考え方を紹介しますが、病気や手術後の状態によって指示が異なる場合は、医療職の説明を優先してください。


長さは靴を履いた状態で調整する

普段履く靴を履き、自然に立った状態で調整します。杖先を持つ側の足からおよそ前外側へ置き、肘が軽く曲がる位置を一つの目安にします。調整後は、肩が持ち上がっていないか、身体が杖側へ傾きすぎていないか、歩くときに杖先が遠くなりすぎないかを確認します。


片側に痛みや弱さがある場合は、反対の手で持つのが基本

右脚に痛みや弱さがある場合は左手、左脚に問題がある場合は右手で持つのが一般的です。脚と反対側の手で杖を使うことで、歩行時のバランスを保ちやすくなります。


ただし、両脚に問題がある、麻痺の状態が複雑、杖を持つ側の肩や手に痛みがあるといった場合は、別の持ち方や補助具が適していることがあります。


歩く順番は身体状態によって異なる


杖を使って歩くときの基本的な順番を示した図

一般的には、杖と弱い側の脚を同時に前へ出し、その後に強い側の脚を出す方法や、杖、弱い側の脚、強い側の脚の順に進む方法があります。どちらが適するかは、痛みや筋力、荷重制限によって異なります。


階段や段差では、平地と同じ使い方が安全とは限りません。手すりの有無や脚の状態で方法が変わるため、術後や疾患がある人、段差で不安定になる人は、理学療法士などに実際の場所を想定して教わることをおすすめします。


高齢者向けの杖はどこで買う?どこで相談する?


杖は通販や量販店でも購入できますが、初めて使う人や歩行状態に不安がある人は、実際に試しながら相談できる場所を選ぶほうが安全です。



福祉用具専門店・介護用品店

福祉用具専門店では、身体状態や生活環境を聞き取り、杖の種類や長さ、杖先、グリップなどを相談できます。介護保険の対象となる歩行補助つえを検討する場合は、福祉用具専門相談員やケアマネジャーへの相談が必要です。


病院・リハビリ施設

治療中の病気や手術後の状態がある場合は、身体状態を把握している医師や理学療法士へ相談します。杖が必要かどうかだけでなく、持つ手、歩き方、階段の昇降まで本人に合わせて確認できます。


ホームセンター・百貨店・量販店

実物を確認できる店舗は便利ですが、スタッフが身体機能や歩行を評価できるとは限りません。サイズや仕様が分かっている人の買い替えには利用しやすい一方、初めての一本では試し歩きや専門的な確認ができるかを見て選びます。


通販・オンラインショップ

通販は選択肢が多く、買い替えにも便利です。ただし、商品名に「高齢者向け」「自立式」「安定」と書かれていても、本人の歩行状態に合うとは限りません。使用サイズ、重量、グリップの形、杖先の寸法、左右指定、交換部品、メーカーの使用上の注意を確認し、口コミや売れ筋だけで決めないことが大切です。最大使用者体重や耐荷重が表示されている商品では、その範囲も確認してください。


家族がプレゼントする場合も、本人の試用を優先する

杖は敬老の日や誕生日の贈り物として選ばれることがあります。しかし、長さや握り心地が合わない杖は使われなくなったり、歩行を不安定にしたりする可能性があります。サプライズで商品を決めるより、一緒に選ぶ、交換できる店舗を利用する、専門店で試すといった方法が安心です。


介護保険が使える杖と使えない杖がある


介護保険では、「歩行補助つえ」に該当する一部の杖を福祉用具として利用できます。ただし、対象となる杖の種類は制度上限定されており、一般的なT字杖や棒状杖は、介護保険によるレンタル・購入の対象外です。


介護保険でレンタルできるのは、松葉杖、カナディアン・クラッチ、ロフストランド・クラッチ、プラットホームクラッチ、多点杖です。このうち、2024年4月からは、松葉杖を除くクラッチ類と多点杖について、レンタルと購入を選べるようになりました。松葉杖はレンタルの対象ですが、購入との選択制には含まれません。


介護保険を利用したい場合は、自分で先に商品を購入せず、担当のケアマネジャー、地域包括支援センター、福祉用具貸与・販売事業者などへ相談してください。対象外となる一般的なT字杖は、原則として自費で購入します。対象となる杖の詳しい区分や、レンタル・購入の手続きについては別記事で解説します。


杖を安全に使うために定期的に確認したいこと


杖は一度選べば終わりではありません。杖先の摩耗や身体状態の変化によって、以前は合っていた杖が使いにくくなることがあります。少なくとも次の点を定期的に確認しましょう。


  • 杖先ゴムが片減りしていないか、溝がなくなっていないか

  • 伸縮部のボタンや固定リング、折りたたみ部が確実に固定されているか

  • グリップや支柱に亀裂、ぐらつき、曲がりがないか

  • 普段の靴を変えた後も長さが合っているか

  • 以前より前かがみになった、歩幅が小さくなったなど歩き方が変わっていないか


杖を使っていても転びそうになる、以前より強く体重をかけるようになった、手首や肩が痛むといった変化があれば、杖を買い替えるだけで済ませず、身体状態と補助具の両方を見直してください


杖以外の歩行を支える方法も考えてみる

歩行に不安があるときの選択肢は、杖だけではありません。必要な支え方や目的に応じて、歩行器、住環境の整備、リハビリ、装着型の歩行支援機器などを検討します


両手で身体を支える必要がある場合は歩行器を検討する

片手の杖ではふらつきが収まらない場合や、両手で支えながら移動したほうが安定する場合は、歩行器が候補になります。歩行器にも固定型、交互型、車輪付きなどがあり、屋内外や身体状態によって適する種類が異なります。



歩行動作やトレーニングを支援する装着型機器もある



「杖」や「歩行器」は、身体を外側から支える道具です。一方、身体に装着して脚の動きをアシストする歩行支援機器もあります。目的と仕組みが異なるため、杖の単純な代用品ではありません。


当社の「WIM S」は、腰と脚に装着し歩行動作をアシストする歩行支援ロボットです。


歩行器のように前方へ身体を預ける必要がないため、前かがみになりにくく、両手を自由に使いながら歩けるのが大きな特徴です。


さらに、脚の振り出しをサポートすることで、自然に歩幅を広げやすく、良い歩行姿勢を意識しながら歩くトレーニングにも活用できます。 散歩や外出など、日常生活の中で使いやすいことも装着型ならではのメリットです。


ご本人の身体状態や目的に合うかを専門家へ相談しながらご検討ください。


【普段は杖で歩かれているお客様がWIM Sで歩いている様子】


高齢者の杖に関するよくある質問


A:軽いふらつきに使う一般的なT字杖でも、長さや持つ手、必要な支え方が合わないと使いにくくなります。初めて使う場合や転倒歴がある場合は、本人が試したうえで、理学療法士や福祉用具専門相談員などに相談するのが安心です。買い替えで仕様が分かっている場合も、身体状態や歩き方が変わっていないか確認しましょう。

A:平坦な床では、多点杖のほうが着地面積が広く、身体を支えやすい場合があります。ただし、段差や傾斜、砂利道などではベース全体を置きにくく、平坦な床と同じようには使えないことがあります。使用場所に合う構造かを確認して選びましょう。

A:片側の脚に痛みや弱さがある場合は、反対側の手で持つのが一般的です。ただし、両脚の状態、麻痺、肩や手の痛みなどによって適切な持ち方は変わります。

A:プレゼントする場合も、本人の身長、姿勢、握りやすさ、どの程度身体を支える必要があるかを確認してください。できれば本人が実際に試し、長さを調整できる商品や店舗を選びます。

A:まず、杖を嫌がる理由を確認します。「年寄りに見える」という抵抗だけでなく、長さが合わない、手が痛い、扱いにくい、過去に転びそうになったなど、用具そのものに問題がある場合もあります。無理に押しつけるのではなく、本人が困っている場面を共有し、デザインを一緒に選ぶ、専門家に試し方を教わるなどの方法を検討しましょう。


まとめ|高齢者の杖は、身体状態と使用場所から選ぶ


高齢者向けの杖は、人気や機能の多さではなく、どの程度身体を支える必要があるか、どこで使うか、片手または両手で安全に操作できるかを確認して選びます。日常の歩行補助として主に検討されるのは、一本杖、多点杖、2本杖です。伸縮式や折りたたみ式は、長さ調整や収納方法の違いです。


初めて杖を使う人、転倒を繰り返している人、病気や手術後の状態がある人は、通販だけで決めず、医師や理学療法士、福祉用具専門相談員などに相談してください。杖で支えきれない場合は、歩行器や別の支援方法も含めて検討することが、安全に歩き続けるために大切です。


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