top of page

高齢者向け歩行器おすすめ5選|失敗しない選び方と用途別の比較ガイド

  • GLOBIZ WELLNESS
  • 4 日前
  • 読了時間: 13分

歩行器をいざ探そうとすると、形も大きさもさまざまな製品が見つかります。通販サイトには何十種類もの製品が並んでいますし、値段もさまざま。ランキング上位のものがよさそうですが、迷ってしまいますよね。


先にお伝えしたいのは、歩行器に「高齢者なら誰にでも一番おすすめ」という一台は存在しないということです。


室内でしっかり身体を支えたい方と、買い物や散歩で使いたい方とでは、適した歩行器が異なります。歩行器を持ち上げられるか、ブレーキを無理なく操作できるかといった点も重要です。


そこで本記事では、売れ筋の順位ではなく、身体状態や使用場面に分けておすすめの5製品を紹介します。それぞれ「どんな方に向くか」だけでなく「向いていない場合」まで正直にお伝えするので、ご本人に本当に合う一台が見つかるはずです。


【注意】

歩行器の適否は、歩き方、筋力、姿勢、住環境などによって変わります。本記事だけで使用の可否を判断せず、できるだけ本人が実際に試し、ケアマネジャー、福祉用具専門相談員、理学療法士などへ相談してください。


高齢者向け歩行器は「必要な支え・使う場所・操作方法」で選ぶ

歩行器の選び方についてまとめた画像

歩行器を見る前に、次の3点を確認しておくと候補を絞りやすくなります。


  • どの程度の支えが必要か:杖だけでは不安なのか、両手や前腕で身体をしっかり支える必要があるのか

  • 主にどこで使うか:狭い室内が中心なのか、散歩や買い物など屋外でも使うのか

  • 本人が操作できるか:本体の持ち上げ、ブレーキ、方向転換などを無理なく行えるか


年齢や人気だけでは、適した歩行器は決まりません。同じ方でも、室内と屋外で別の歩行器を使うことがあります。また、身体の状態が変われば、以前使いやすかった製品が合わなくなる場合もあります。


そもそも歩行器には、固定型・キャスター付き・歩行車・前腕支持型などがあるのですが、歩行器の種類を詳しく確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。




【状態・使う場所別】高齢者向け歩行器おすすめ5選


ではここからはおすすめの歩行器を紹介していきます。以下はメーカーの公式情報で現行製品と仕様を確認できたものから、身体状態や使用場面を想定して5つの製品を選びました。販売数に基づくランキングではありません


まずは表にまとめていますので、ざっくりとどんな歩行器があるのかを確認してみてください。

製品

主な使い方

候補になりやすい方

特に確認したい点

アルコー10型

室内・固定型

床に置いた歩行器へ身体を預けながら、一歩ずつ進みたい方

本体を持ち上げる動作ができるか

レッツゴーミニ

狭い室内・四輪

本体を持ち上げず、室内で押して使いたい方

室内専用であること、自宅で曲がれるか

シンフォニーSP

散歩・買い物

屋外を移動し、荷物収納や休憩用座面も使いたい方

ブレーキと方向転換を操作できるか

Pastel 抑速ブレーキ内蔵ホイール

速度への不安に配慮

歩行車の速度が上がりすぎることに不安がある方

抑速機能の感覚が歩く速さに合うか

アームフィットEXR

前腕で支持

握力だけに頼らず、前腕を載せて身体を支えたい方

前腕を載せた姿勢と本体重量が負担にならないか


※仕様は2026年7月時点で確認した情報です。公開時には、各メーカーの最新情報を再確認してください。


では、ここからは1つ1つ紹介していきます。


室内で一歩ずつ、しっかり支えたい方に|アルコー10型

アルコー10型の商品画像

項目

仕様

タイプ

固定型歩行器

サイズ

幅45.8~47.1cm × 奥行38~40.8cm

重量

2.3kg

高さ

62.5~75cm(6段階)

公式情報


アルコー10型は、車輪のない固定型歩行器です。歩行器を少し前へ持ち上げて置き、床に接地した状態で身体を支えながら足を進めます。


固定型の中でも比較的スリムで、メーカーも在宅で使いやすいサイズとして案内しています。室内で身体をしっかり支えながら、一歩ずつ進みたい方の候補になります。


向いている方


  • 屋内で、歩行器へ身体を預けながら一歩ずつ進みたい方

  • 歩行器を持ち上げて前へ置く動作ができる方

  • 廊下や出入り口が狭く、スリムな固定型を探している方


向いていない可能性がある方


本体は軽量ですが、進むたびに持ち上げる必要があります。腕や肩の力が弱い方、持ち上げる動作で姿勢が崩れる方には負担になることがあります。また、車輪のない固定型なので、屋外を連続して歩く用途には通常向きません。


試すときの確認点


  • 持ち上げて前へ置く動作を繰り返せるか

  • 歩行器を置いてから足を進める手順が安定しているか

  • 高さを合わせたときに、前かがみになりすぎないか

  • 自宅の敷居や曲がり角で扱えるか


狭い室内で、持ち上げずに使いたい方に|レッツゴーミニ


レッツゴーミニは室内専用の四輪歩行車です。固定型のように本体を持ち上げるのではなく、車輪を転がしながら押して進みます。


小柄な方や狭い廊下でも扱いやすいコンパクトタイプとして設計されています。バスケットとトレイも備えており、歩行を支えるだけでなく、室内で食事や小物を運びたい場合にも検討できます。


向いている方


  • 固定型歩行器を持ち上げる動作が難しい方

  • 狭い廊下や部屋の中で使いたい方

  • 室内で小物や食事を運びたい方

  • 小柄な方でも高さを合わせやすい製品を探している方


向いていない可能性がある方


レッツゴーミニは室内専用です。屋外の段差、傾斜、凹凸のある路面で使う製品ではありません。また、最大使用者体重は80kgのため、体格も含めて仕様を確認する必要があります。


試すときの確認点


  • 自宅の廊下やドアを通り、曲がり角で方向転換できるか

  • 車輪が本人の歩く速さより先に進まないか

  • 高さを調整したときに、自然な姿勢で押せるか

  • トレイへ物を載せた状態でも操作できるか


散歩や買い物など、屋外で使いたい方に|シンフォニーSP

シンフォニーSPの商品画像

項目

仕様

タイプ

四輪歩行車

サイズ

幅50cm × 奥行56cm

重量

5.9kg

ブレーキ

手元ブレーキ、駐車用ストッパー

主な装備

収納バッグ、座面、杖立て

公式情報


シンフォニーSPは、四輪と手元ブレーキを備えた歩行車です。収納バッグ、座面、杖立てがあり、散歩や買い物で荷物を持ち運んだり、途中で座って休んだりしたい方の候補になります。


片側のブレーキ操作で両方の後輪を制御でき、ブレーキレバーを押し下げると駐車用ストッパーがかかる仕組みです。屋外で使う場合は、こうした操作を本人が無理なく行えるかも重要になります。


向いている方


  • 散歩や買い物など、屋外である程度の距離を歩きたい方

  • 荷物を収納できる歩行車を探している方

  • 途中で座って休憩したい方

  • 比較的スリムな四輪歩行車を探している方


向いていない可能性がある方


四輪が動くため、歩く速さを調整し、止まりたいときにブレーキを使う力が必要です。ブレーキ操作が難しい方や、本体が身体より先に進んでしまう方は、別のタイプが適する場合があります。


試すときの確認点


  • 手元ブレーキと駐車用ストッパーを確実に操作できるか

  • まっすぐ歩くだけでなく、止まる・曲がる動作ができるか

  • 座る前に駐車ブレーキをかけ、安全に立ち座りできるか

  • 収納バッグへ荷物を入れた状態でも安定して押せるか


歩行車の速度が上がることに不安がある方に|Pastel 抑速ブレーキ内蔵ホイール

Pastelの商品画像

項目

仕様

タイプ

抑速機能付き四輪歩行車

座幅

M:37cm/L:40cm

重量

M:8.5kg/L:8.7kg

ブレーキ

抑速ブレーキ内蔵ホイール、ループブレーキレバー

主な装備

杖置き、取り外し可能なバッグ

公式情報


Pastelは、抑速ブレーキ内蔵ホイールを備えた四輪歩行車です。一般的な手元ブレーキに加えて、車輪の速度が上がりすぎることへの対策を考えたい場合の候補になります。


制動と駐車の両方に使えるループブレーキレバーのほか、杖置きや取り外し可能なバッグも備えています。抑速機能が本人の歩くテンポに合うかどうかは、仕様だけでなく実際に使って確認することが重要です。


向いている方


  • 下り坂などで、歩行車が身体より先に進むことへ不安がある方

  • 手元ブレーキだけでなく、抑速機能のある製品を試したい方

  • 体格に合わせて座幅を選びたい方


向いていない可能性がある方


一般的な軽量歩行車より重いため、車への積み込みや持ち運びが多い場合は負担になることがあります。また、抑速機能の効き方が本人の歩くテンポに合うかは、仕様表だけでは判断できません。


試すときの確認点


  • 普段の歩く速さで、抑速機能が強すぎたり弱すぎたりしないか

  • 実際に使う坂道や傾斜に近い環境で安全に操作できるか

  • 本体重量を、本人や家族が無理なく扱えるか

  • ループブレーキレバーを確実に操作できるか


握力や手首に不安があり、前腕で支えたい方に|アームフィットEXR

アームフィットEXRの商品画像

項目

仕様

タイプ

前腕支持型・四輪歩行車

サイズ

幅57cm × 奥行63cm

重量

8.8kg

高さ

86.5~110cm

肘置き高さ

77~102cm

最大使用者体重

100kg

主な装備

アームレスト、座面、収納バッグ

公式情報


アームフィットEXRは、グリップを握るだけでなく、アームレストへ前腕を載せて身体を支える四輪歩行車です。握力だけに頼らず、腕全体で上半身を支えたい場合に検討できます。


肘置きの高さを身体に合わせて調整でき、座面と収納バッグも備えています。一方で、本体は比較的大きく重量もあるため、使用する場所や持ち運び方まで含めて確認したい製品です。


向いている方


  • グリップを握り続けることが難しい方

  • 手首だけでなく、前腕を載せて上半身を支えたい方

  • 肘置きの高さを身体に合わせて調整したい方


向いていない可能性がある方


重量が8.8kgあり、幅も57cmあるため、狭い室内での方向転換や、頻繁な持ち運びには向かない場合があります。また、前腕を載せる位置が合わないと、前かがみになったり、かえって歩きにくくなったりする可能性があります。


試すときの確認点


  • 前腕を載せた姿勢で、背中が丸まりすぎないか

  • 肘置きの高さと身体との距離を調整できるか

  • 方向転換やブレーキ操作を無理なく行えるか

  • 車への積み込みや保管時に重量が負担にならないか


人気や評価が高い歩行器でも、購入前に本人が試したほうがよい


大きさや重量は公式情報で確認できます。しかし、その数字だけでは、実際に歩いたときの使いやすさまでは分かりません。


同じ高さの歩行器でも、グリップの形、車輪の動き、ブレーキの重さによって感じ方は変わります。また、店内の平らな通路では使いやすくても、自宅の敷居や狭い曲がり角では扱いにくいことがあります。


特に歩行器という器具は自身の体重を預けて使うものなので、安心安全に使えることがとても重要です。


候補を試すときは、次の点を確認しましょう。


  • 自然な姿勢で立ち、必要な分だけ身体を支えられるか

  • 歩く・止まる・曲がる動作を無理なく行えるか

  • ブレーキを必要なときに操作できるか

  • 疲れた状態でも姿勢や操作が大きく崩れないか

  • 自宅の廊下、ドア、敷居、玄関を通れるか

  • 屋外用なら、普段使う坂道や路面でも扱えるか


家族だけで買うものを決めると、本人には高さが合わなかったり、重くて扱えなかったりすることがあります。できるだけ本人が試し、専門職にも歩き方を確認してもらいましょう。


歩行器は介護保険レンタルで試せる場合がある


歩行器は、介護保険の「福祉用具貸与」の対象です。要支援1の方から原則利用でき、自己負担は所得に応じて1~3割です。


レンタルには、購入費用を抑えられることだけでなく、福祉用具専門相談員の提案や調整を受けられるという利点があります。実際に使ってみて合わない場合や、身体の状態が変わった場合には、別の機種への変更を相談できます。


ただし、個別の製品を取り扱っているか、介護保険で貸与できるかは、地域や福祉用具貸与事業者によって異なります。今回紹介した製品についても、担当のケアマネジャーや福祉用具専門相談員へ確認してください。


費用、手続き、介護認定を受けていない場合の借り方については、以下の記事で詳しく解説しています。





「歩行器はちょっと、、、」という方には装着型の最新の機器も選択肢に

WIM Sを装着した男性が並木道を並んで歩く写真

ここまで紹介した歩行器は、身体を預けながら使う道具です。一方で、身体に装着し、脚の動きそのものをアシストする歩行支援機器もあります。


「歩行器を押して歩くのは嫌だなぁ」という方もいらっしゃると思います。そのときの選択肢にぜひ加えていただけたらと思います。


当社の装着型歩行支援ロボット「WIM S」は、腰に装着して歩行動作をアシストする製品です。歩行器のように前方へ身体を預ける必要がないため、前かがみになりにくく、両手を自由に使いながら歩けるのが大きな特徴です。


【WIM Sと一緒に歩行器を使っているユーザの歩行姿勢の変化】

歩行器と一緒にWIM Sを使っているお客様の歩行の変更の様子

さらに、脚の振り出しをサポートすることで、自然に歩幅を広げやすく、良い歩行姿勢を意識しながら歩くトレーニングにも活用できます。 散歩や外出など、日常生活の中で使いやすいことも装着型ならではのメリットです。


WIM Sを歩行器の代わりとして全面的におすすめすることはできません。ご本人の目的や身体の状態に合うかを確認し、必要に応じて専門職へ相談しながら検討してください。



高齢者向け歩行器に関するよくある質問


A:すべての方に共通する一番の製品はありません。室内でしっかり支えたい方と、屋外で買い物をしたい方では必要な構造が異なります。「必要な支え」「使う場所」「本人が操作できるか」の3点から候補を絞りましょう。

A:軽い歩行器は、持ち上げや持ち運びがしやすい一方、車輪付き歩行車では重量が操作感や安定感に関係することもあります。軽さだけで選ばず、本人が歩く・止まる・曲がる動作を試して判断してください。

A:生活環境によっては、分けたほうが使いやすい場合があります。室内では小回りや本体幅、屋外では車輪、ブレーキ、路面への対応など、重視する点が異なるためです。1台で両方をまかなえるかは、本人の状態と住環境を踏まえて確認しましょう。

A:年齢による決まりはありません。杖だけでは不安を感じる、ふらつきやつまずきが増えたなど、歩くときに必要な支えから検討します。歩行状態が変化した場合は、自己判断だけで製品を選ばず、専門職へ相談してください。

A:購入や自費レンタルであれば、介護認定がなくても利用できます。介護保険を使ってレンタルするには、要支援・要介護認定などの条件があります。認定を受けていない方は、地域包括支援センターや市区町村の窓口へ相談できます。

A:身体を支えながら歩く必要がある場合は歩行器、自分で安定して歩けて、荷物運びや途中の休憩が主な目的ならシルバーカーが基本です。見た目だけでは判断しにくいため、詳しい違いは以下の記事をご覧ください。


まとめ|人気ではなく、本人の状態と暮らしに合う歩行器を選ぶ


最後にもう一度、選び方とおすすめの歩行器をまとめておきます。


  • 室内で固定型へ身体を預けたいなら、アルコー10型が候補

  • 狭い室内で持ち上げずに使いたいなら、レッツゴーミニが候補

  • 散歩や買い物で使いたいなら、シンフォニーSPが候補

  • 歩行車の速度が上がることに不安があるなら、Pastelが候補

  • 握力だけに頼らず前腕で支えたいなら、アームフィットEXRが候補


ただし、ここで挙げた条件は製品を絞るための目安です。最終的には、本人が実際に歩き、止まり、曲がるところまで試して確認しましょう。迷う場合は、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員、理学療法士などに相談してください。

コメント


bottom of page