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歩行車とは?歩行器・シルバーカーとの違いと選び方|タイプ別おすすめも解説

GLOBIZ WELLNESS
9月30日
読了時間: 16分
公園の遊歩道で、笑顔の高齢女性が歩行車を押して歩く。青空と緑の木々の背景に、「歩行車とは? 違い・選び方を解説」の文字。




歩行車選びには、こんな悩みがつきものです。


結論からお伝えすると、歩行車は「体重を預けながら押して歩く」ための福祉用具です。身体の状態と使う場所さえ決まれば、選び方は難しくありません。


ただし、見た目のよく似たシルバーカーとは役割がまったく違います。ここを混同すると、支えにならず転倒につながるおそれがあります。


この記事では、歩行車の基本から、歩行器・シルバーカーとの違い、種類ごとの向き不向き、選び方、介護保険の使い方までまとめて解説します。ご本人はもちろん、ご家族の方もぜひ参考にしてください。


歩行器全体の種類やレンタルの流れは、こちらの記事で詳しく解説しています。





歩行車とは?歩行器・シルバーカーとの違い

歩行器、歩行車、シルバーカーの比較図。左は車輪なし、中は体を支える4輪、右は荷物・休憩向けの青いシルバーカー。

まずは、歩行車がどんな道具なのかを整理しましょう。「歩行器と何が違うの?」という疑問から解消していきますよ。



歩行車の特徴と役割

歩行車は、車輪の付いたフレームに体重を預けて、押しながら歩くための福祉用具です。


ハンドルやグリップが身体を囲むように配置され、支えとして使えるつくりになっています。フレーム・車輪・ブレーキが、体重を受け止める前提で設計されているためです。


たとえば、片道15分のスーパーへの買い物。杖では左右のふらつきが気になる方も、歩行車なら両手で支えながら歩けます。


「歩行補助車」「四輪歩行車」とも呼ばれますが、この記事では歩行車と表記して解説します。



歩行器(車輪なし)との違い

歩行車は、歩行器という大きなくくりの中の一種です。違いは、車輪が付いているかどうかにあります。


車輪のない歩行器は、持ち上げて前に置き、そこへ一歩進む使い方が基本です。歩行車は押して進むため、歩行のリズムを止めずに移動しやすくなります。


たとえば、腕の力で本体を持ち上げる「固定型歩行器」は、屋内での短い距離に向いています。四輪の歩行車なら、屋外の長めの距離にも対応しやすくなります。


どちらが優れているかではなく、支えの必要度と使う場所で選び分けます。



シルバーカーとの違いは「体を支えられるか」

一番の違いは、体重を預けて身体を支えられるかどうかです。


シルバーカーは、自分で安定して歩ける方が、荷物運びや休憩のために使う手押し車です。身体を支える構造を前提としていないため、寄りかかると本体が動いたり傾いたりすることがあります。


たとえば、四輪で座面やカゴが付いた歩行車は、見た目がシルバーカーとそっくりです。それでも歩行車は、介護保険で「歩行器」として扱われる福祉用具です。


見た目や付属品ではなく、体重を預けられるつくりかどうかで見分けましょう。


見分け方は、別の記事でも詳しく解説しています。





歩行車が向いている人

歩行車が向いているのは、歩くときに支えが必要な方です。


次のような様子があれば、検討する価値がありますよ。


  • 杖だけでは歩行に不安がある

  • 歩行中や方向転換のときにふらつく

  • 壁や家具を伝って歩くことが増えた

  • 屋内の移動にも支えが必要になってきた

  • シルバーカーに強く寄りかかってしまう


歩行車は、体重を預けることを前提につくられているためです。


たとえば、「まだ車椅子は早いけれど、杖では心もとない」という段階の方に向いた道具です。


逆に、支えなしで安定して歩ける方には、荷物運びが目的のシルバーカーで十分な場合もあります。



歩行車の種類|タイプ別の特徴と向いている人

4種類の歩行車を並べた比較画像。四輪歩行車、三輪歩行車、座面付きボックスタイプ、前腕支持型が色分けされ、安定・小回り・休憩・腕で支えると表示。

歩行車は、車輪の数や支え方によって大きく4つのタイプに分かれます。写真とあわせて見比べてみてください。



四輪歩行車(ロレータータイプ)

主な使用場所:屋内・屋外の両方


重量の目安:約5〜8kg


支え方:両手のグリップで体重を預ける


向いている方:屋外も歩きたい方


最も広く使われている定番タイプです。前後に4つの車輪が付き、四点で支えるため左右への揺れを抑えやすくなっています。多くの製品に手元ブレーキが付いています。



三輪歩行車

主な使用場所:主に屋内


重量の目安:約5〜6kg


支え方:両手のグリップで体重を預ける


向いている方:狭い場所で使う方


前輪が1つのため、小回りが利くタイプです。廊下の曲がり角や、家具の多い部屋での方向転換がしやすくなります。四輪より軽い製品が多い一方、前後方向の安定性は控えめです。



座面付き・ボックスタイプ

主な使用場所:主に屋外


重量の目安:約6〜8kg


支え方:両手のグリップで体重を預ける


向いている方:買い物や休憩をしたい方


座面と収納を備えたタイプです。座面の下や本体後方が荷物入れになり、買い物カゴをそのまま載せられる製品もあります。座るときは、必ずブレーキをかけてから腰かけてください。



前腕支持型(馬蹄型)歩行車

主な使用場所:屋内・施設


重量の目安:約8kg以上


支え方:前腕を台に乗せて支える


向いている方:手や手首に力が入りにくい方


ひじから手首までを台に乗せて支えるタイプです。握力ではなく前腕で体重を分散できるため、上半身を安定させたい場面で使われます。身体を囲む馬蹄型(U字型)のフレームを持つ製品もあります。


見比べると、「支えの必要度」と「使う場所の広さ」が選び分けの分かれ目だと分かります。



歩行車の選び方【4つのポイント】


ここからは、歩行車を選ぶときの具体的なチェックポイントを4つ紹介します。順番に確認すれば、「身体に合わない」という失敗を防げますよ。



支えの必要度でタイプを絞る

最初に決めたいのは、「どのくらい支えが必要か」です。


支えの必要度によって、適したタイプが変わるからです。歩ける距離、ふらつきの有無、手や腕の力を目安に考えます。


たとえば、屋外を自分で歩けるものの疲れやすい方は、座面付きの四輪タイプが候補になります。手首の痛みで握りにくい方なら、前腕支持型が向くこともあります。


まずはご本人の様子を書き出すことから始めましょう。具体的な組み合わせは、このあとの章で整理します。



ハンドルの高さと車体幅を体に合わせる

歩行器の選び方を示す図。左に高齢女性が歩行器を押し、ハンドル高さは身長÷2+3cmが目安。右に車体幅と廊下・ドア幅の確認。

次に確認したいのが、ハンドルの高さと車体幅です。


支える位置がずれると、体重をうまく預けられないからです。車体幅は、廊下やドアを通れるかに直結します。


たとえば、幅48cm前後のスリム設計なら、廊下の狭い住宅でも取り回しやすくなります。一方、幅のあるワイドタイプは、ゆったり使える反面、室内では動かしにくいことがあります。


購入・レンタルの前に、自宅の廊下やドアの幅を測っておきましょう。


ハンドルの高さは、「身長÷2+3cm」がひとつの目安とされています。


ひじが軽く曲がる位置に手が来ると、無理なく体重を預けやすいためです。ひじが伸びきる高さは低すぎ、肩が上がる高さは高すぎるサインです。


たとえば、身長160cmの方なら83cm前後が出発点になります。靴を履いた状態で、ひじが20〜30度ほど曲がるかを確認しましょう。


数値はあくまで目安です。最終的には、ご本人の感覚と専門職の確認で決めてください。



ブレーキと車輪の仕様を確認する

安全面では、ブレーキと車輪の仕様を必ず確認しましょう。


車輪が付いているぶん、坂道では本体が先に進みやすいからです。手元ブレーキに加え、速度を抑える抑速機能の付いた製品もあります。


たとえば、下り坂ではブレーキを軽くかけながら進みます。ご本人の握力でレバーを最後まで握れるかも、大切な確認点です。


車輪は、直径が大きいほど段差や砂利道で進みやすくなります。いつも歩く道を思い浮かべて選んでください。



重さと折りたたみやすさを確認する

最後に、本体の重さと折りたたみやすさを確認しましょう。


玄関での保管や車への積み込みが、日常的に発生するからです。ご家族が持ち運ぶ場面も想定しておく必要があります。


たとえば、軽量タイプは4〜5kg台、座面付きの多機能タイプは7kg前後が目安です。頻繁に持ち上げる場面があるなら、軽い製品が扱いやすくなります。


軽さと機能はトレードオフです。どちらを優先するかを先に決めておきましょう。



結局どれを選べばいい?身体状況・使用場所別のおすすめ


ここまでの内容を、「結局どれを選べばいいか」に落とし込みます。ご本人の身体状況と、よく使う場所の掛け合わせで決めましょう。



軽度(自分で歩けるが疲れやすい)の方

屋外中心・買い物や散歩に使う → 座面付き・ボックスタイプの四輪歩行車


屋内中心・住宅が狭い → 三輪歩行車、または幅の狭い軽量四輪歩行車


途中で休みたい場面があるなら、座面付きを優先してください。


たとえば、「帰り道はベンチを探しながら歩いている」という方なら、座面付きが役立ちます。



中等度(ふらつきがあり支えが必要)の方

屋内外の両方で使う → 大きめ車輪の四輪歩行車(手元ブレーキ付き)


段差や砂利道が多いルート → 直径の大きいタイヤを備えた四輪歩行車


支えの安定性を優先し、三輪より四輪から検討しましょう。


たとえば、「壁を伝って歩くことが増えた」という段階なら、四輪の安定感が必要になります。



重度(手や腕に力が入りにくい・退院直後)の方

屋内・施設で使う → 前腕支持型・馬蹄型の歩行車


屋内で数歩ずつ進む段階 → 車輪なしの歩行器(固定型・交互型)も検討


握力に頼らず支えられるタイプを選びます。


たとえば、手術後や退院直後は、身体の状態が短い期間で変わります。まずはレンタルで試し、専門職に確認してもらいましょう。


判断に迷うときは、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談してください。福祉用具専門相談員とは、身体に合った道具選びを助言してくれる専門の相談員のことです。



タイプ別おすすめの歩行車


ここでは、代表的な歩行車をタイプ別に紹介します。最新の仕様や価格は、各メーカーの公式情報でご確認ください。



軽量・スリムタイプ

軽さと幅の狭さを重視するなら、このタイプが候補になります。本体が軽いほど、方向転換や段差の乗り越えで力を使いにくくなるからです。


幸和製作所(TacaoF)テイコブリトルスリム WAW04/約4.5kg


シクロケア かるスリム SCW-01-CPP/約4.9kg・幅48cm


島製作所 四輪歩行車 シンフォニーSP スリム/約4.9kg


小柄な方や、ご家族が一人で持ち運ぶご家庭に向いたタイプです。



座面付き・多機能タイプ

買い物や散歩で使うなら、座面と収納の付いたタイプが便利です。「疲れたら座れる」という安心感が、外出の機会を保ちやすくします。


島製作所 四輪歩行車 シンフォニーラクーン/約7kg・カゴ載せ機能付き



カワムラサイクル 四輪歩行車 Pastel(KW-LP-M)/約7.2kg・座面付き



幸和製作所(TacaoF)テイコブマルシェ WAW24/約7.4kg・大型車輪



座面を使うときは、必ずブレーキをかけてから腰かけてください。



室内向け・前腕支持型

室内中心で使う場合や、手・手首に力が入りにくい場合はこのタイプです。狭い場所での取り回しや、腕全体での支えが求められるためです。


幸和製作所(TacaoF)テイコブリトルホーム WAW05/約5.5kg・室内向け



島製作所 四輪歩行車 シンフォニーEVO/約5.9kg・直径18cmの大型タイヤ



ユーバ産業 アームフィットEXR/前腕支持型



前腕支持型は本体が大きくなります。導入前に、置き場所と通路の幅を確認しておきましょう。



歩行車と介護保険|レンタルの対象と費用の目安


「借りられるの?」「いくらぐらい?」という疑問にお答えします。歩行車は、費用面でシルバーカーと大きく異なります。



歩行車は介護保険レンタルの対象

歩行車は、介護保険の「福祉用具貸与」の対象です。


介護保険の種目「歩行器」に、車輪なしの歩行器と車輪付きの歩行車の両方が含まれるからです。要支援1の方から原則レンタルでき、自己負担は所得に応じて1〜3割です。


たとえば、1割負担の方なら、月数百円程度で借りられる製品もあります。購入するより、費用を抑えられる場合が少なくありません。


なお、シルバーカーは身体を支える構造という要件を満たさないため、原則として対象外です。



歩行車は「貸与・販売選択制」の対象外

歩行車は、レンタルでの利用が基本になります。


2024年度に始まった貸与・販売の選択制は、「歩行器(歩行車を除く)」が対象だからです。歩行車は選択制の対象に含まれていません。


たとえば、「保険を使って購入したい」と考えても、歩行車では選べない仕組みです。介護保険を使うならレンタル、という前提で検討しましょう。


制度の内容は改定で変わることがあります。利用前に、ケアマネジャーへ最新の扱いを確認してください。



レンタルの相談先と申し込みの流れ

介護保険でレンタルするなら、まずはケアマネジャーに相談しましょう。


ケアプランに沿って福祉用具が提案され、そのうえで製品を選ぶ流れになるからです。要支援の方は、地域包括支援センターが窓口になります。


たとえば、福祉用具専門相談員が自宅を訪ね、廊下の幅や段差を見たうえで製品を調整してくれます。試用できる事業者も多くあります。


費用や申請手順は、ピラー記事で詳しく解説しています。



歩行車を安全に使うための注意点


歩行車は、正しく使ってこそ支えになる道具です。使い始めと日常で気をつけたい点をまとめます。



使い始めの高さ調整とブレーキ確認

手元に届いたら、最初に高さ調整とブレーキ確認を行いましょう。


高さが合わないと前かがみになりやすく、ブレーキが握れないと止まりたいときに止まれないからです。


たとえば、立った姿勢でグリップを握り、ひじが軽く曲がるかを確かめます。あわせて、左右のブレーキレバーを最後まで握れるかも試します。


握力に不安がある場合は、レバーの形が違う製品も比べてみてください。



段差・坂道・雨の日の操作

屋外では、段差・坂道・濡れた路面に注意が必要です。


傾斜のある場所では、重力で車輪が転がりやすくなるからです。雨の日はタイヤが滑りやすく、ブレーキの効き方も変わります。


たとえば、下り坂ではブレーキを軽くかけながら、ゆっくり進むのが基本です。段差は正面から近づき、無理に乗り越えないようにします。


不安のある道は避け、通り慣れたルートを選ぶことも安全につながります。



日常の点検と見直しのタイミング

歩行車は消耗品でもあります。日常の点検を習慣にすると、不具合に早く気づけます。


車輪のすり減りやネジの緩みが、少しずつ進むからです。異音やがたつきは、そのサインであることがあります。


たとえば、月に一度、車輪の回り方・ブレーキの効き・折りたたみ部分のロックを確認します。レンタルなら、定期的なメンテナンスを事業者に依頼できます。


身体の状態が変わったときも、見直しのタイミングです。歩き方が変化したら専門職に相談しましょう。



「押して歩く」以外の選択肢を探している方へ


ここまで、体重を預けて歩くための道具を紹介してきました。最後に、その先にある選択肢についてもお話しします。



歩行車では前方に体重を預ける姿勢になりやすい

歩行車は身体を支えてくれますが、前方に体重を預ける姿勢になりやすい面もあります。


道具に寄りかかる時間が続くと、前かがみの姿勢になりやすいからです。また、両手がふさがるため、手すりを使ったり荷物を持ったりしにくい場面もあります。


たとえば、「散歩は続けたいけれど、歩行車を押す姿は気が進まない」というご相談は少なくありません。それは、道具の性能ではなく、使い心地や気持ちの問題であることもあります。


そんなときに知っておきたいのが、歩行そのものをサポートする機器です。



装着型の歩行支援ロボット「WIM S」という選択肢


ここまで紹介した歩行車は、身体を預けながら使う道具です。一方で、身体に装着し、脚の動きそのものをアシストする歩行支援機器もあります。

WIM Sを装着してる女性の写真

「歩行車を押して歩くのは嫌だなぁ」という方もいらっしゃると思います。そのときの選択肢にぜひ加えていただけたらと思います。


当社の装着型歩行支援ロボット「WIM S」は、腰に装着して歩行動作をアシストする製品です。歩行車のように前方へ身体を預ける必要がないため、前かがみになりにくく、両手を自由に使いながら歩けるのが大きな特徴です。


さらに、脚の振り出しをサポートすることで、自然に歩幅を広げやすく、良い歩行姿勢を意識しながら歩くトレーニングにも活用できます。


散歩や外出など、日常生活の中で使いやすいことも装着型ならではのメリットです。荷物を載せることはできないため、買い物の日は歩行車と使い分ける方法もあります。


WIM Sを歩行車の代わりとして全面的におすすめすることはできません。ご本人の目的や身体の状態に合うかを確認し、必要に応じて専門職へ相談しながら検討してください。


歩行支援ロボットの種類や選び方は、別の記事で詳しく解説しています。



歩行車に関するよくある質問(FAQ)


最後に、歩行車についてよく寄せられる質問にお答えします。


A:歩行車は、車輪の付いた歩行器の一種です。介護保険でも、種目「歩行器」の中に車輪なしの歩行器と車輪付きの歩行車の両方が含まれます。車輪のない歩行器は持ち上げて進む使い方が基本で、屋内での短い距離に向いています。たとえば、屋外を長めに歩きたい方には、押して進める歩行車が候補になります。どちらが優れているかではなく、支えの必要度と使う場所で選び分けましょう。


ぜひ以下の記事も参考にしてください



A:はい、歩行車は福祉用具貸与の対象です。要支援1の方から原則レンタルでき、自己負担は所得に応じて1〜3割です。ただし、2024年度に始まった貸与・販売の選択制は「歩行器(歩行車を除く)」が対象のため、歩行車は選択制の対象外です。たとえば、介護保険を使う場合はレンタルが前提になります。まずは担当のケアマネジャーに相談してみてください。

A:一番の違いは、体重を預けて身体を支えられるかどうかです。シルバーカーは、自分で安定して歩ける方が荷物運びや休憩のために使う手押し車です。身体を支える構造を前提としていません。歩行車は、体重を預けて使うことを前提につくられた福祉用具です。たとえば、四輪で座面付きの歩行車は見た目がシルバーカーとよく似ています。それでも役割は別物です。見た目や付属品ではなく、支える構造があるかで判断しましょう。

A:軽量タイプで4〜5kg台、座面付きの多機能タイプで7kg前後が目安です。前腕支持型は8kg以上になることもあります。軽いほど扱いやすい一方、収納や座面などの機能は少なくなる傾向があります。たとえば、玄関での出し入れや車への積み込みが多いご家庭では、軽さが使い続けやすさにつながります。ご本人とご家族の両方が、無理なく扱える重さを選びましょう。

A:使えます。自費で購入したり、レンタルしたりすることも可能です。ただし、その場合は費用が全額自己負担になります。また、身体に合わない製品を選ぶと、かえって転倒につながるおそれがあります。たとえば、購入前に実際に押して試し、高さやブレーキを確認しておくと安心です。認定の有無にかかわらず、福祉用具専門相談員や理学療法士などの専門職に確認してもらいましょう。



まとめ|歩行車は「体重を預けて歩く」ための福祉用具


最後に、この記事の要点を3つに整理します。


歩行車は、車輪の付いた歩行器の一種。シルバーカーとの違いは「身体を支えられるか」と「介護保険が使えるか」


選び方は、支えの必要度と使用場所の掛け合わせ。軽度×屋外なら座面付き四輪、中等度なら大きめ車輪の四輪、重度・退院直後なら前腕支持型・馬蹄型が目安


介護保険では福祉用具貸与の対象で、要支援1からレンタル可能。ただし貸与・販売選択制の対象外のため、購入ではなくレンタルが前提


歩行車は、「歩ける今」を続けるための心強い相棒です。いつもの生活動線を思い浮かべながら、身体に合う1台を選んでください。


ご家族の方は、ぜひご本人と一緒に、試し押しから始めてみましょう。

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